勝者 アーケード 965票
                         
                         
                         敗者 園芸 785票
                         

本戦第37組(6/13)
ゲームセンター「779」氏  アーケード板入場
アーケード板支援用ショートストーリー「+終わりなき疾走+」

俺はどうしようもない馬鹿だった。
「少し期待できるけど、まず無理だろう。」
そのただ一言にキレた俺は、家を飛び出していった。
そして、いつからかだろう。俺は走り始めていた。
たどり着く先に何があるのか、俺は知らない。いや、何もないのかもしれない。
そもそも、俺はどこに行こうとしているのか。それすら、俺自身わかっていなかった。
ただ、ひたすら、がむしゃらに走っていた。
周りからは、好奇の視線と、驚きの声。
それでもそんな中、俺は走り続けていた。

そんなときだ。あいつに出会ったのは----。
歩いているあいつを抜き去った時、あいつも走り出した。
そして、どこまでも俺の後を追いかけてきたんだ。

必死に走り続ける俺。すました顔で追いかけてくるあいつ。
互いに目的も、理由もない。わかっているのは、「走りつづける」ということだけ。
孤独で満たされた街を、列車より速く、どこまでも走り続けた。
そして、いつ明けるとも知れぬ夜の闇の中。俺は、ついに走り疲れて、地面に崩れ落ちた。

なぜ、ここまで走らなければならなかったのか。
なぜ、ここまで走ることができたのだろうか----。

俺は、近寄ってきたあいつに、自分でも意識しないまま、声をかけていた。
「いい勝負だった。また会おう」
とがった耳と垂れ下がった目をしたあいつは、名前を名乗ったあと、こう答えた。
「ナイスファイトとだけ言っておこう。待っている」
それだけ言って、あいつは去っていった。

行き先すらなかったはずの旅に、書き加えられたひとつの約束。
もうあとには戻れない。

あれからどのくらいの時が経ったのだろう。
馬鹿な俺は、相変わらず走り続けていた。
あてのない終着駅を目指して、数少ない理解ある仲間たちとともに。
あいつも今ごろどこかを駆け抜けているに違いない。道行く人々の応援を一身に受けながら。

サバンナを、がむしゃらに走り続けた。
立ちはだかる野生生物たち。だが、こんなところで止まるわけにはいかない。
追いかけてくるそれらを振り切って、また次の場所へ、終わりなき旅は続く。

サバンナを抜けると、目の前にオアシスが広がっていた。
そこはとても安らかな場所であった。
あいつに会う以前の俺であれば、ここに骨をうずめてもいいとさえ思っただろう。
しかし、今の俺は違う。このオアシスを守っている、屈強な男たちと戦わなければならぬ。
たった一つの信念が、俺を動かし続ける。

耳を澄ますと、あいつの声が聞こえてきたような気がした。
あいつ----オマエモナーとか名乗ってたっけ----。
あいつの声、あいつが示すものが、まるで絵に描かれたように、浮かび上がってきた。

「ありがとう…。」

気付けば、そうつぶやかずにはいられなかった。何故か涙が溢れてきた。

「お前との約束を果たすまで、俺はどこまでも走りつづける。」


以前の俺と変わらないのは、あのひたむきな馬鹿さだけ----。


     −−− ア ー ケ ー ド 板 は 、 燃 え て い る −−−


本戦第37組(6/13)
3倍のデラーズの演説
全板トーナメント関係者、並びに園芸萌えの同志に告ぐ。

       我々は「園芸ズ・フリーク」!

所謂本戦一回戦と呼ばれた、5月17日の園芸萌えが未完であることは、誰の目にも明らかである!
何故ならば、当日は我々のネタが不十分なまま、その幕を閉じたからだ。
我々は些かも園芸萌えの目的を見失ってはいない。それは、間もなく実証されるであろう。

私は日々思い続けた。園芸タンの喜ぶ姿を信じ、戦いの業火に焼かれていった者達の事を。
そして今また、敢えてその火中に飛び入らんとする若者の事を。
園芸支援者の心からの希求である園芸タン萌えに対し、多くの職人が強大な支援力を行使して、
ささやかなる園芸タンの笑顔を守ろうとする意志を、証明するに足る事実を私は存じておる。
見よ、これが我々の戦果だ。このFLASHは、園芸萌えを目的として開発されたものである。


【きゅるるんFlash】 (810KB)
http://members.tripod.co.jp/gon1031/ouen/momo.html

ぁゃゃ仕様のこのFLASHが、密かに開発された事実を以ってしても、
素晴らしき我らが「萌え」の価値を否定出来る者がおろうか!
省みよう。何故園芸板に萌えているのかを!何故我等が多くの同志と共にあるのかを!
我々は26日間待った。もはや、我が軍団に躊躇いの吐息を漏らす者はおらん。
今、真の若人の熱き萌えを我が萌えとして、ここに私は改めて2ちゃんねるに対し、
「園芸萌え」を再び布告するものである。

仮初の平和への囁きに惑わされる事なく、我が心の中に永久にあり続ける園芸タンの笑顔の為に、
     
               「ピ━━━━━━从‘ 。‘从━━━━━━チ・園芸!!! 」


本戦第37組(6/13)
アニメ板の園芸板応援SS ◆aniMeZwA
ちょっとだけ帰ってきた
 それ逝け! アニメタン!! 「2人のお嬢様」

○アニメ家テラス
メロン「アニメ様、アニメ様!」
アニメ「一体なんですの? 騒がしいわね……」
メロン「明日6月13日は何の日か覚えてますか?」
アニメ「6月13日?
     ……太宰治が愛人の山崎富栄と玉川上水に入水自殺した日ね。桜桃忌として有名ですわ」
メロン「そうじゃなくて!
     アニメ様と1回戦で対戦した園芸先輩のトーナメント2回戦の日ですよ!」
アニメ「……私には関係ありませんわ」
メロン(あれ? いつもなら園芸先輩のこととなるととたんに怒り出すのに……)
アニメ「あの女やその周りが何をしようともそれは向こうの勝手。
     それよりも翌日のライトノベルさん支援の準備はどうなってますの?
     彼女には電撃同盟の威信をかけて頑張っていただかなくては……」
メロン「え、あ、そちらの方は準備を進めています。けど……」
アニメ「けど……何か?」
メロン「いっいえ! 何でもありません!」
アニメ「わかったら早く行きなさい。私今は一人になりたい気分ですの」
メロン「はい! 失礼しました」
アニメ「…………ふん。どんな顔をして園芸の前に出て行けばいいっていうの。
    所詮私はずっと勝手に意識していたライバルに敗れ去った身……
    いまさらどうやってあの娘の応援なんて…………そうですわ!」

○投票所@2ch
シャア 「いよいよ……か」
少年漫画「俺たち、精一杯応援するから大船に乗った気でいてくれよ」
園芸 「ありがとうございます。今までは皆さんの応援だけでここまで勝ち上がってきましたけど、
     これからは私も勝ち上がるためにできる限りのことをしていきますね」
シャア 「そうか……私のことは気にしなくて構わない。
     私は私で好き勝手に応援するつもりだからな」
園芸 「はい、わかっています。それがすべて、私のためだっていうことも……」
シャア 「…………」
少年漫画「シャアの兄貴、顔まで赤くなってるぜ」
シャア 「うるさい少年漫画!」
園芸 「うふふ……あら? あそこのやぐらの上にいるのは誰かしら」
シャア&少年漫画「え?」
???「おーっほっほっほっほっほ! おぉーっほっほっほっほっほ!」
少年漫画「だっ、誰だ!」
???「どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている!
     愛と勇気の魔女っ娘戦士、プリティアニー只今参上!!
     DQNな荒らしは逝ってよし、ですわ!!!」
園芸 「……あれは……」
シャア 「一応仮面で目の周りを隠してはいるようだが、あれは間違いなく……」
アニー「行きますわよ、とうっ!」
少年漫画「跳んだ!?」
シャア 「なっ、地面まで10メートル近くあるぞ!?」
園芸 「あぶなーい!」
アニー「ふっ、心配無用! 部下その1!」
部下その1「はいはい只今〜」
少年漫画「あ、マット……」
園芸 「ずいぶん準備がいいんですね」
シャア 「綿密に打ち合わせ済み、というわけか……」
アニー「あ痛っ! マットを敷いても結構衝撃がくるものですわね……
     さて……そこでぼさっとしている世間知らず風の女!」
園芸 「え、私?」
アニー「理由は明かせませんがある人物からあなたを応援するように頼まれたので
     仕方なく1票投じて差し上げますわ! わかったわね!」
園芸 「は、はあ……」
少年漫画「ある人物、ってまさか?」
シャア 「おそらくは彼女のことだろうな。全く、彼女らしいというか……」
アニー「私だって好きでこんなことをしているんじゃなくってよ!
     その人から頼まれたから投票するのであって、別に私があなたに投票したいわけじゃ……」
園芸 「……ありがとうございます」
アニー「なっ、だっだから私が投票したくてするんじゃなくて!」
園芸 「……って、その頼んでくださった人に伝えてください」
アニー「伝えて……そうねっ! わかったわ、ちゃんと伝えておきますわ。
     くれぐれも言っておきますけど、別に私が投票するわけじゃありませんわよ」
少年漫画「それはわかったから……」
アニー「それじゃ私はもう帰りますわ
             『[[2ch12-HlvAF1aG-oQ]]
              <<園芸>>に1票!』……と。
    それでは皆様、ごきげんよう〜」
部下その1「アニメ様!……じゃなくてアニー様! 投票は00:00からですって!
        おまけにのコード昨日の!」
アニー「おーっほっほっほっほっほ……(フェードアウト)」
部下その1「まっ、待ってくださいアニー様ー!」
園芸 「……行っちゃった……」
少年漫画「なんて人騒がせな……」
園芸 「私……今ので再確認しました。
     いろんな人が応援してくれている以上、恥ずかしい戦いは出来ないです。
     私、明日一日精一杯戦うと、ここにお約束します!
     わざわざここまで来てくれた、アニメさんのためにも……」

 昨日の敵は今日の友、、アニメタンは園芸タンを応援しています!
 2ch全板人気トーナメント第37組『アーケードvs園芸』いよいよ試合開始!


本戦第37組(6/13)
青色水先案名無い人 ◆Ry0nj6mA 氏の観戦記
アーケードはヤツが来るのを待っている。

トーナメントが始まる前、幾多の戦士を目利きする者が、俺をこう評した。
「少し期待できるが、まず無理だろう」
そう言った者に悪意は無いのだろうが、結果としてくすぶっていた俺の闘争本能に火を
付けてくれた。勝ちたい。そう思うのは当然の流れだった。

相手は良家のお嬢様風である、園芸。これまで勝ち残ってきた少女だが、見せて貰った
プロフィールだけではその強さはよく判らなかった。
少なくとも俺の拳は非力な女性を殴るためには出来ていない。
だが……選ばれた戦士達に与えられたトーナメントルールは非情であり、勝つには避けて
通ることは出来ない。だが、それを乗り越えなければならない相手が待っているのだ。
モナー。初戦のバトルロイヤルの時に俺達と血みどろの戦いを演じ、生き残った強者。
周りからは当然のように勝ち残るだろうと有望視されていた。
苦戦しつつ、俺と同じくこの予選ブロックを制したのだが、本戦にて同ブロックに回された
と聞き、俺はショックを受けた。
「ナイスファイトとだけ言っておこう。本選にて待つ。」
そう言ったモナーと熱い握手を交わしたのが、ついこの間のようだ。

シャア専用が唐突に現れたのは、ジレンマに苦しんでいるその真っ最中だった。
「今まで園芸たんを守り、勝ち上がらせてきたのは、私が代理で戦っているからだ。
 勿論、園芸たんの魅力はかなり大きいがな。当日も私と拳を交える事になるだろう…」
そうだったのか。少女の実力だけではここまで来る事はないとは思っていたが、こういう
事情があったとは……俺は納得し、そして安堵した。こいつとなら、迷いを持たず戦え
そうだ。確かに強そうだし、今だ歴戦の戦評者達は俺の不利を口にしている。
……だが、アイツに見せてやる。俺の勝利への情熱と、そしてモナーとの誓いを信じる
強さを。

それから時間は待ったなしに流れてゆき、試合会場で俺はヤツが現れるのを待っている。
そう、赤いアイツ。シャア専用を。


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ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 60 ○            ARCADE

  あまり勝てる要素はない        負ける要素は無い
  ̄∨ ̄ ̄ ̄,-?- 、 ̄ ̄ ̄    `)           `‐‐- 、
 __    / △Y△ヽ          ヽ、_,-'⌒ヽ、_,___    ヾ
i'´   ヽ  <_( ´Д` )_>           ∩.-、     ,、    `∠ ̄ヽ〉
!i iハル))〉  _〃`ヽ 〈_       ===〉フ.`^ ̄ ̄  ̄ ̄^⌒|l゚U゚l|⌒ヽ
iiリ゚ ヮ゚ノi'´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ     ∪ ´ ̄ ̄~ ̄ ̄`メ、 ヽ##/  ノ 〉
lii( つ   ィ    `i´  ); ` )  VS            ヾ ∀ /_/
|リ!/    ノ^ 、___炎__人         +激しく疾走+⌒ヽ∞=im〉
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^   6/13         〈.   ,,〉 ヾ〉
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ     決戦!!          ゞ__ ノ  /凸)
  ヽ_  \ )ゝ、__,+  ARE YOU READY!?    ヽ_ノ   / ⊂

「アーケード、遅くなってすまなかったな。ではそろそろ始めるとしようか・・・
 園芸たん、すぐ済ませちゃうから向こう行っててねー(ピヨピヨ)」
シャア専用は園芸をさりげなくギャラリーの方に誘導し、微笑みかける。
弟分の少年漫画の「兄貴!負けんじゃねぇぞ!」の声も追い打ちで飛ぶが、園芸は
不服そうな顔をしたままだ。
「あのう・・・やっぱり喧嘩は良くないと思いますよ?」
「いやいや、これは漢同士の語り合いのようなもの。園芸たんの素晴らしさを世に知ら
 しめるためには、こういう機会を活用するのが一番なのですよ、はっはっはっ」
「相変わらずですね。でもそれなら、普通に話し合いをした方が・・・」
アーケードはさりげなく言葉の合間に割って入る。
「園芸さん、残念ながらそういう訳にはいかない。戦いには勝者と敗者がどうしても
 必要になってくる。こっちには戦わないといけない理由があるんだ」
指をぱちりと鳴らすと、ビルの壁にあった巨大スクリーンに、今までの戦いに挑み、
熱狂した思い出が文章となって現れ(212-13、アーケード対策スレ過去ログ紹介)、
自分が今に至るまで走り抜けてきたストーリーをSS仕立てにしたものが流れる
(212-16〜、ゲームセンター「779」氏 )。

俺の腹の底から熱いものが突き上げてくる。SSが今の心を全て代弁してくれたから。
しかし、それを見ていた園芸の顔はまだ迷いに満ちていた。園芸はやはりこういう事には
向かない人のようだ。

「おーっほっほっほっほっほ! おぉーっほっほっほっほっほ!」
その時、場違いな高笑いが一同の間を駆け抜けていく(212-24〜、アニメたんSS、
◆aniMeZwA )。
「だっ、誰だ!」
「どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている!
 愛と勇気の魔女っ娘戦士、プリティアニー只今参上!!
 DQNな荒らしは逝ってよし、ですわ!!!」
どこかのアニメの主人公のような服装で現れた少女は、躊躇することなく高い所から飛び降りた。
「危ない! 落ちたら怪我するじゃねえか!」心の中で叫び、慌ててアーケードは助け
に走ろうとしたが、そそくさとお供らしき者が着地地点にマットを持ってきていた。
全く、用意周到な奴だ。
園芸やシャア専用達と少女はこちらを無視して語り合っている。どうやら顔なじみな
ようだが、俺にとってライバルのモナーがいるように、あちらにもきっとそういう奴が
いるんだろう。
「私……今ので再確認しました。
 いろんな人が応援してくれている以上、恥ずかしい戦いは出来ないです。
 私、精一杯戦うと、ここにお約束します!
 わざわざここまで来てくれた、アニメさんのためにも……」
立ち去ってゆく少女を見つめていた園芸は、ようやく戦う決意を決めてくれたようだ。
「戦うのは私の仕事だから、園芸たんはギャラリーを園芸萌えに目覚めさせてくれる
 ような物を探してきてくれないか? 園芸たんに萌えてくれる者が更に増えてくれる
 ならば、私も戦いやすくなる」
このトーナメントにおける戦いでは、外部からの援護攻撃が許される。それ故に、決して
アピールは無視できないポイントだ。俺のダチは今、そのために走り回ってくれているはず
だが…。
「判りました。お互い怪我をしないように戦って下さいね」
無茶苦茶な注文を付けつつ、少女はおっとりとした歩みでギャラリーの間を抜けていった。

シャア専用は一つ咳払いをして、ギャラリーに向かい、演説台にて演説を行う
(212-30〜、3倍のデラーズの演説氏)。何もないところに瞬時に演説台を作ってしまう、
シャア専用の必殺技の一つのようだ。しかし、俺も何もない所にビートマニアの筐体を
登場させ、的確に鍵打した分だけ相手に音波による衝撃波ダメージを与えていく必殺技を
使えるので、さほど驚きはしない。ギャラリーは驚いているようだが…。
しかし、その朗々とした演説は、敵として立っている俺さえも聞き惚れてしまう。

「見よ、これが我々の戦果だ。この映像は、園芸萌えを目的として開発されたものである。」
サッとその手を差しのばしたシャア専用の先にあったものは、先程俺を打ち振るわせて
くれた巨大スクリーンだった。そこに映し出されたものは、

♪ももいろの片思〜い 恋してぇるぅ マジマジと 見つめてぇるぅ♪

・・・場が凍り付いていた。凄まじいインパクトを誇るその映像はギャラリーの心を
間違いなく釘漬けにしている(212-32、きゅるるんFLASH、たまご ◆Rx8xrwgo氏作)。
「ぁゃゃだ・・・」「桃色片思いを使うとは・・・」
ギャラリーのざわめきをかき消すように、シャアは熱弁を振るい続ける。

「仮初の平和への囁きに惑わされる事なく、我が心の中に永久にあり続ける園芸タンの
 笑顔の為に、」
「 ピ━━━━━━从‘ 。‘从━━━━━━チ・園芸!!!  」
演説が終わると、皆呪縛が解かれたように一斉に喝采の拍手が沸き起こる。
「流石だぜ、シャアの兄貴!」
まずい、戦う前から流れを持って行かれつつある・・・くそ、焦るなよ、俺。


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ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 60 ○            ARCADE

「待たせたな。さあ、始めようか」
「っ、望むところだ!」
レフリーの「Fight!」の声を待たずして、お互いがじりり、と一歩前に歩み寄った。
いくつかのパンチをお互いが避けたが、ファーストアタックはアーケードが取った
(212-44)。小技の爆弾攻撃を喰らわせていく(212-46、ギャルゲ車 ◆O1AAFPUA氏)。
ものの、萌え園芸たんSSという観客の声に導かれてちらりと余所見してしまい、その隙
に遠距離戦車砲撃のカウンター技を喰らってしまう。(212-53、志保車氏)。
「ふふっ、油断は敵だぞ」
改めて目前に意識を集中し、構える。一瞬の隙をついて飛びかかり、連打を喰らわせる
ものの、途中からガードされてしまった。
「・・・さぁ、僕の上にのっておいで、園芸たん」
ふとギャラリーの中から気付くかどうかの声が聞こえてきた(212-68、シャア728氏)が、
「ちょっと待っててくれ」待ったの合図を取り、こちらが何をする間も与えず
シャア専用はそいつをぶっ飛ばした。(212-102)
「待たせて、すまなかった」ぶっ飛ばした相手が星になったのを確認してから、
一呼吸おき、シャアは続ける。

「所で、先程見せたきゅるるんFLASHだが、副効果があるのを知っているかね?」
副効果? 何だろう?
それはな、こういう追い打ち攻撃を可能にする事が出来るようになるのだよ!」
シャア専用がサッと横に避けると、そのすぐ後から怒濤の如く走り寄ってくる…それは
狼の群れっ?! 俺の身体をすれ違い様に噛みつき、引き裂いていく
(モー娘(狼)板一斉投票)。
「う、くっ…なにくそっ…光龍破!」
今の段階で出来る最大限の反撃を試みるが、腕でガードされてしまった。
その間にも、スクリーンにアーケードvs園芸たんのアニメ(212-97、パロディAA)や、
園芸たんAA漫画劇場が放映されていたり(212-101)とギャラリーは忙しい。


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ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 60 ○            ARCADE

音ゲーの歌詞がスクリーンに流れつつ、そのリズムに合わせてシャア専用にビートを叩
きつける(212-120、げちぇnana ◆popn8gBM氏「音ゲー歌詞あぷ」スレ紹介)俺、
だが、間合いをサッと開けられてしまい、リーチから外れてしまった。
「どうだ、結構効いたろ?」
「ふふっ、調子に乗りすぎたな。こちらのパワーゲージがMAXにまで高まったぞ」
! それを狙って喰らっていたのか!
「じゃあまぁ一つ味わって貰おうか。早速シャア専用最大の超必殺技を喰らっていただこう」
「させるか! アーケードにはこんな助っ人もいるんだぜ! うなれ、斬鉄剣!」
「何っルパンネタだと?(212-145、「巫女れ斬鉄剣」スレ紹介)
 だが、ここは純粋に数で押させて貰う! JSA&USAコンボ発動!」
一瞬、時が凍り付いたような静寂と共に、哀戦士の曲に合わせ、FLASHが流れ始める
…(212-157〜、JSAFLASH、0時30分JSA&USA一斉投票)。
ウィィィイィィィィン……地響きと共に、三位一体の攻撃がアーケードを立て続けに
襲う、発破音と硝煙で当たりが視界0に……。規模の大きさに近くにいるギャラリー達
もその流れに巻き込まれる。
「ええい!」
「ちょっと、弾幕薄いよ、何やってるの!」
20HitCombo、30HitCombo、50HitCombo…
「うわー、何がどうなってるのかわからねぇ!」
「痛っ! お、俺を踏み台にしたっ?」
60HitCombo、70HitCombo…
凄まじい猛爆に、数弾はシャアにも影響を与えたが、ほぼアーケードに直撃した。
視界を遮っていた煙が晴れ、アーケードは倒れ…ず、そこに仁王立ちしていた。
「くっ、更に追い打ちだ! プロレス部隊!」
「正直、やってみますヴァー」(0時50分プロレス板一斉投票)
間髪開けず飛びかかり、アーケードを空中高く舞い上げた後、錐揉みを加えた
パイルドライバーで頭から地面に墜落していく!
ドゴォッ!「決まったヴァー」
流石に一度地に伏すアーケード。だが、シャア専用も恐ろしいものを見たとばかりに口を
ぱくぱくさせていた。
何故なら、先程飛びかかったのは、お髭を生やした八等身園芸たん
(あきまん氏ヴァージョン)だったから。


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ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 55 ○            ARCADE

「・・・あの攻撃を喰らって、まだ立っているのか貴様」
「頑丈なのが取り柄でね」
ニヤリと笑ってアーケードは返す。シャア専用に一瞬だけ焦りの表情が浮かんだ。
「俺にはな、負けられない理由ってのがあるんだ。
ライバルの事もあるが、すでにこのトーナメントで敗れ去っていったダチのためにも、な」
(そう、ゲームで繋がっていた、友の為にも)最後の部分は自分に言い聞かせるよう
になっていたが、改めて腹の底から闘志が湧いてきた。スクリーンに映っていた、KOF
ならぬKOBの画面を背後に背負いつつ(212-322、KOFパロディ、瀬久原万太郎氏)、
ゆっくりと立ち上がる。
「アーケードとはそんなに魅力的なものなのかね?」
それはただ漠然とした質問だったのだろうが、俺はいくつかのゲームを初めての人にも
判りやすいように説明してみた(212-403、411、468、474、初心者向けのゲーム関連スレ、
BAAZ ◇PoPn/qRq氏など)
「ふうむ、奥深いものだなアーケードという世界も。しかし、園芸たんへの萌えの魅力の
前にはまだまだ足りん。これを見よ!」
懐から取り出した、それは・・・園芸たんなどが描かれたカルタ。
それらがシャアの手から離れると、人の目に付きやすい大きめのポスターサイズとなり
(212-425)、「あ」〜「こ」までの文字が現れては消えていく。(212-432〜)
可愛いとか、手が込んでいるとか評価が飛び、中にはそのカルタを取りにかかる者までいる。
更に、スクリーンには園芸たんの美麗画像などが次々と映し出され、相乗効果を上げている
(212-496、園芸たん萌えサイト「デンドロビウム」紹介)。
・・・どうしたものだろう。自分の心に心なしか園芸たんへの興味が・・・
いやいや! ここでシャアに洗脳されている場合ではない。
と言いつつも、ギャラリーの中で園芸に関するノウハウをしている園芸たんが気になった
りして(212-486、510、527、552園芸のお役立ちスレ)。
だが、こちらもアピール面で負けないように、ビートマニアのタルト&タフィ劇場や
(212-507、「たるたひのビーマニカフェ」スレ、タルト◆.59Tart.氏)
ゲームセンターでの泣ける思い出話を(212-522、「ゲーセンで起きたちょっといい話3」スレ)
スクリーン上に写し。シャア専用も萌えるハマーン様や過去のシャア専用の戦いを振り
返る映像(212-540、画像&FLASH、フォン・名無し氏)アピールをなりふり構わず行う
(212-590)。
と、そこでギャラリーの中から冷静なツッコミが飛んだ。
「なぁ、アピールはとても嬉しいんだが・・・あんた達、確かバトルの真っ最中だよな?」


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ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 40 ○            ARCADE

俺は必殺技の一つである、ビーマニのハイパーテクニックプレイ(212-613、825)、
連コンボ数だけ直接ダメージに与える技を今一度シャア専用に叩き込む、
堪らず仰け反るシャア専用。効いている。立て続けの攻撃で着実にダメージを与えている。
がくっ、っとシャア専用がたまらず片膝を付いた。
「…良い攻撃だ」
しかし、すぐに立ち上がり、直立不動の姿勢を取る。
「これが若さか……若いとは良いものだな。迷いがない。
 ……先程、この戦いには負けられないと言ったな。
 こちらも園芸たんを護り戦う理由がある。
 荒れていた私に暖かな手を差し伸べ、不躾な振る舞いにも優しく接し続けてくれた……」
シャア専用は、園芸との今までの経緯を切々と語る(212-791〜)。
「私はようやく命を賭して守るべきものを見つけたのだ。
 萌えを貫き、このトーナメントを通じて園芸たんの優しさを知らしめたい」
シャア専用の真摯な眼差しと紡がれる想いは、萌えの区切りを越えた「何か」……
愛という言葉ですら薄っぺらく感じる……を彷彿とさせた。しかし、次の台詞は
あまりに衝撃的であり、身体に稲妻が走ったように感じた。
「寄り付く害虫共を、私は全力を持って取り除く。
 それでも押さえきれずに園芸たんに実害が及ぶようならば、敗北もやむなしと思っている。
私は園芸たんを護るためにここにいる。園芸たんをただひたすら勝ち抜かせるためではない」
想像すらしていなかった意外な言葉に、疑問が口をついて出てしまった。
「負けても良いだって?
 トーナメントは勝つことに意味があるんじゃないのか?」
「それが若いという事なのだ。もう少し視野を大きく持ち賜え」
「そんなこと言うなよ、兄貴! それじゃ俺は何のために園芸姉さんや兄貴に付いて
 応援してるんだよ!」
そんなシャアを外野から真っ直ぐにシャア専用を見つめ叱咤する者が居た。
…そいつは、少年漫画。如何にも熱血漢な雰囲気を持つ少年は、続けてまくし立てる。
「俺以外にも、園芸姉さんが勝ち続けて欲しいと思っている奴、星の数ほどいるんだぜ!
 兄貴がそんなこと言うんなら、園芸姉さんは俺が貰っていっちまうからな!」
少年漫画の、慟哭にも似た叫びが、戦いの場を支配する。


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ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 39 ○            ARCADE

「……」
シャア専用は、答えない。
先程からギャラリー達に園芸の良さを細かくアピールしていた(212-701、768、816、829、
861、918、園芸お役立ちスレ複数紹介)園芸も事の成り行きにハラハラしている。
「あんたの気持ちは分かったよ。俺は色んな理由があってこのトーナメントに挑んでも
 良いと思うぜ」
俺は、漠然と思った事を口にした。
「…そうか。私は、私の本分を貫くが…園芸たんの笑顔は是非とも見たいのだよ」
「よし! そうこなくちゃな!」
互いがもう一度歩み寄り、軽く拳をあわせて…再び、バトルは始まった。
いくつもガンダムのボールが場を過ぎ去ったフェイントを生かして(212-832〜、ボール
AAによる応援)シャア専用の飛び蹴りが決まると、アーケードもバーチャロン(212-879、
「VO4AA」スレ)のテムジンサーフィンアタックでお返しの豪快な一発を喰らわせ、
しばらくはバーチャロンに照らし合わせたコンボ技でシャア専用の身体が宙を舞う。
ギャラリーの中で「うわー、エルメェスがぁ!」と叫び声が上がったが(212-932〜)、
お互いそちらに気を向ける余裕はない。

シャアはまだ使っていなかった園芸たんカルタを再度目くらましに使い
(213-20〜、カルタ版2ちゃんねるに関する花の画像や園芸に関するスレ紹介)、
一気に畳みかけるが、一陣の風が運んできたゲーセン情報誌を足で跳ね上げて俺も
攻撃を凌ぐ(213-77〜、日本津々浦々のゲームセンター情報スレ複数、BAAZ ◇PoPn/qRq氏)。
スクリーンにあきまん氏園芸たんが映し出され、(213-123、園芸支援サイト「ステイメン」
紹介&あきまん氏の園芸画像)シャア専用が一瞬気をそらした隙を、俺は見逃さなかった。
必殺技、通称「アケ板宣言」と呼ばれる俺の魂のコンボを1つ、2つ、3つとここぞ
とばかりに間髪入れず当ててゆき、最後に決めのダイビングアタック(213-143〜)。
26連続も喰らえば普通は立っていられないのだが・・・シャア専用は赤い「化け物」
だった。


LIFE□□□□□□□■■■■TIME■■■■■□□□□□□LIFE
ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 18 ○            ARCADE

川田ソン@人気無し氏の2Get並の神速スライディングでシャア専用の足下をすくい
上げた(213-227、「もの凄い勢いで川田ソンが2をゲットするスレ2」など)ものの
バックステップですぐに体勢を建て直しを図る、がそこに多方向からの弓攻撃の乱れうち、
そして「会心の一撃」がシャア専用を襲う(FF・DQ板一斉投票)。
外部からの追加技が許される戦いにおいて、この連撃はかなり効いたらしい。
シャア専用には大怪我する事はないだろうと思っているのだろうか、園芸はマッタリと
植物談義に花を咲かせていた(213-205、253、269、318、植物関連スレ紹介)ものの、
シャア専用の安否が気になり出したのか、先程からはこちらを注目するようになった。
「いや、ここまで私を追いつめてくれる相手も久々だ、嬉しいよ。こちらももうなり振り
 構っていられないようだ…」
そう言い放って懐から園芸たんカルタを取り出す。またもや目くらましに使う気か?
だが、今度はそれを直々に放り投げて、それらが目の前で一斉に大きくなり・・・
端まで吹っ飛ばされた!(213-320〜、園芸かるた一斉投下)。追い打ちで30枚以上
のカルタが俺の身体の上で膨らみ、その度にガリガリと俺のライフを削り取ってゆく。
「これ、投擲武器にも使えたんだけどね。一枚一枚ゆっくりとギャラリーの人に見て
 貰おうと思ったのだが…」
ピヨりモードに入って意識が飛んでいた俺が、
「兄貴! 園芸姉さんを貰っていくぜ! あばよ!」「ふざけるなぁ!」ガキーン!
(少年漫画板一斉投票)
次の瞬間見たものはこっちに飛び込んできた少年漫画のどアップだった。下敷きになって
またも崩れ落ちる。
「あ、悪い」
律儀に詫びてくれるのは好感が持てるが、痛いものは痛い。
キーボードマニアのShiritoriを頭の中にリフレインさせて(213-500、キーボードマニア
のShiritori動画)自分を叱咤し、何とか立ち上がる。
だが、その時、凛とした女性の声でシャア専用に「頑張って下さい」とエールを送る声が。
園芸たんではないその人は誰かという疑問は、シャア専用とギャラリーが答えてくれた。
「バニ園たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!」(213-568)
あちらに有名な人物の登場のようだ。急に盛り上がる、まずい、形勢は不利か…もう残り
時間が無いというのに・・・と、その時、俺に頑張れと声をギャラリーから掛ける者がいた。
「…おい、川田ソン@人気無し氏だぞ!」またもギャラリーから一斉に歓声が上がる
(213-594)。俺の心は打ち震えた。アーケードの神と謳われた人が、俺に。
…とてもじゃないが、このまま、負けてられない。


LIFE□□□□□□□□□■■TIME■■■□□□□□□□LIFE
ENGEI&CHARsCUSTOM  ○ 08 ○            ARCADE

俺はこのこのタイミングで勝負に出た。
一度後方にダッシュする俺。シャア専用は唖然としているが…一番気に入っているB4U
の曲にあわせて、神速でシャア専用目がけ、全身からエネルギーを迸らせながら特攻して
ゆく。これが俺が持つ最大の必殺技、「負ける要素はない」。
スクリーンに映る映像と相まって、青白い光りのラインを引き、シャア専用にブチ当たる。
(213-646、「負ける要素はない」ポスター&B4UFLASH、Dz ◆.Dz2qTUo氏)。
一瞬時が止まる。ギャラリーは息を飲み、事の成り行きを見守る。
シャア専用はそのエネルギーに触れて痺れながらそのまま後ろに倒れ込む……。
勝った。手応えから、そう判断した。そして、直後にその甘い考えは否定された。
それを喰らっても尚立ち上がってくるシャア専用。その根性は一体どこから来るのだろう。
シャア専用の抜刀連斬撃に耐え(三国志・戦国板抜刀隊一斉投票)、こちらのビートマニア
ダンシング鍵打技も相手に耐えられ(213-696、DJ伊藤パフォーマンス動画&スレ)。
お互い、打つ手を持たずにじりじりと削りあいだけが続く。
「そろそろ、ギブアップ、したら、どうなんだ」
「貴様こそ、息が、あがって、いるぞ」
ぜえぜえと肩で息をしながら、お互いが片口をつり上げて笑む。
もう一度、二人が交錯する。
改めて俺の技がシャアを捉え、シャア専用は空中を舞う(精神+依存症連合&オリンピック
ラッシュ)が、ヤツが地面に落ちる前に、またもあの序盤に聞いた地響きが伝わってくる…。
しかも今度はその中に10歳くらいの少女やら、エラの張った人やらが多数存在し、
まとめて俺に突撃してきた(JSA+USA&壇君同盟+半角同盟一斉投票)。

嵐のような流れはしばらくの間続き。またも煙幕に辺りは包まれ・・・静寂が訪れる。
「おい、どうなったんだよ!」
誰彼ともなくギャラリー達からその言葉が口を付き、しかし、誰もそれに答えられる者は
おらず。
「シャア専用は、大丈夫です」
いや、一人だけいた。園芸たんだ。
「そうだ、兄貴がこれくらいでやられる訳がねぇよ!」
少年漫画も続く。
「アーケードさんも、大丈夫です」
「え? 園芸姉さん、それは・・・」
「……正解……」
「……ああ…その通り……だ…」
2人は立っていた。ボロ雑巾のようになって、辛うじて立っていた。
その風体にそぐわない笑みだけが、シャア専用の、そして俺の顔に張り付いている。

「喰らえ…」八頭身召還攻撃をまともに喰らい、シャア専用が仰け反る。
「貴様も…」真・昇竜拳宜しくジャンプアッパーが俺の顎を捉える。
俺も、シャア専用も、もうノーガードの殴り合いに近い状態だった。
しかし、倒れない。俺も、ヤツも…だが、もう限界だ。
多分、次の一撃がこの勝敗を決めるだろう。
拳に全ての気を込めて、構える。相手もそれに習った。そして……

俺とシャアの視界の間に、白い花、が現れた。
横には、園芸がこちらを見て立っている。
「…邪魔しないでくれるかな」
じろりと、園芸を睨み付ける。だが、園芸は木漏れ日に吹く風のような爽やかな顔で
「その拳を振るう必要はありませんよ」
と答え、ギャラリーの中に紛れている、レフリーを指差す。
レフリーは高々と手を挙げて、試合終了を宣言していた。…どうやら戦いに夢中で、
その声が耳に届いていなかったらしい。
さっきからこっちをしげしげと見ている園芸の顔を見ていると、調子が狂う。
強ばっていた手の力が抜けてしまった…この人の行動は闘争本能を無くさせる。
「それが園芸たんの魅力なのだよ。ようやく気付いたのか」
俺の言葉が口から漏れ出ていたのか、それとも心の内を見透かされたのか。
今なら納得のいく答えを、シャア専用は口にした。

時間内に勝敗が決まらなかった場合は、バトルの間にお互い得た得点ポイントで決まる。
レフリーがスクリーンを指差し、判定を告げた。

シャア専用&園芸  785−965 アーケード
「アーケード WIN!」

「うわあぁぁぁあ! 兄貴と姉さんが負けちまったぁ!」頭を抱えて叫ぶ少年漫画。
だが、戦いの当事者である3人の方は、ただ静粛に、そしてごく自然にこの結果を受け止
めていた。
「皆さん、本当にお強いですね。羨ましいです」園芸が2人に微笑みかける。
「園芸たんが強くなるのは困るな…
 結果は少し残念だが、私は萌えを知らしめる為に全力を尽くした。それを誇りに思う」
シャア専用が埃にまみれた白い手袋を外し、手を差し出す。
「これもまた一つの結果として受け止めよう。アーケード、おめでとう」
「…ありがとな…あと、園芸さんも。また植物、植えてみるよ」
その手をしっかと掴む、さっき抜けた手の力だけでなく、顔の緊張まで緩んでしまった。
ギャラリーの中で一つ、また一つと拍手が起こり、それはあっという間に割れんばかりの
大歓声となる。
「おまえら!ナイスファイトでした!」
「アーケード、マジで熱くて格好良かったぞ!」
「俺も今日園芸たん萌えになった〜園芸たんは俺のもの〜」
シャア専用が聞き漏らさずにわか園芸たん萌えを吹き飛ばした所で、片隅でうめき声を
漏らし続けていた少年漫画が、ゆっくりと歩み寄ってきた。何やら顔がやたら強ばっている。
…まさか、殴りかかってくる気か?
俺の目の前に立つ少年漫画は、大きく息を吸い込んで、一気に喋り始めた。
「あのさぁ…俺もその熱さ、見習わせて貰うよ。俺ももうすぐ戦いを控えているんだ。
 兄貴の怖い者知らずな一途さと、あんたみたいな熱い魂を俺も戦う相手にぶつけられたら
 良い戦いになると思う…うわ、俺何言ってんだ、恥ずかしい!」
被っていた帽子で目元を隠し、一人芝居して悶えているシャア専用の弟分の姿が受けたのか、
くすくすと笑っている園芸。
「笑わないでくれよ、姉さん…とにかく! 俺も頑張ってこのトーナメントを勝ち上がって
 くるから、もしその時は宜しくな! 後、誰か知らないがあんたのライバルにも宜しく 言っておいてくれ、もしかしたらまたどこかで会うこともあるかも知れないからさ」
「…ああ、会ったら伝えておく」少年漫画に親指を立てて挨拶を送ると、沈みゆく太陽
に向かって疾走しだす。拳を振り上げ、天を仰ぐ。
「俺は、負けない。そしてこれからも走り続ける。俺より強いヤツに会いに行くために!」

この時、まだここにいる者は誰も気付かなかった。少年漫画がこの先戦う相手にその
アーケードのライバル、モナーがいた事を。
…その話は、またいずれ誰かが語ることになろう。
                                   【終冬】


【おまけ…というか、ここからがいつもの観戦記の分析】

このトーナメントの序盤からその熱意でもって勝ち上がってきた、「燃え」のアーケード板。
シャア専用板や他の板によって形成され、可愛い板の印象が増してきた、「萌え」の園芸板。
ある意味両極に位置する2つの板の戦いは、試合前からただならぬ盛り上がりが予見され
ていたが、見応えのある素晴らしい試合をしてくれた。
観戦していて、燃えって格好良いなぁ、萌えって素敵だなぁと思っていたのは、筆者だけで
はあるまい。

さて、この試合に出てきた園芸カルタの一つを見て貰いたい。

┏━┓..|| 624 :DQN@アケ板 ◆DQN/jncw :02/05/30 01:10
┃ま.┃ ||
┗━┛..||          − 負ける要素は、無い −
 ____||                たとえ相手が園芸であっても
 || ̄ ̄.||__________________________
 ||    . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ||625 :花咲か名無しさん :02/05/30 01:22
 ||
 ||アーケード板さん いらっしゃい
 ||ちょうどいてよかったです。下手したら、お返事が朝になるところでした。
 ||うちは、あまり勝てる要素は、無い、です(w
 ||頼りない過疎板ですが、よろしくお願いします。
 ||______________________________
  . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


別にアーケード板を晒し上げたい訳ではない、と釈明した上で。
他板ならば、上のような台詞が対戦相手の対策スレに来れば、
普通は無視。悪くて罵倒。まぁ良くても「こちらこそよろしく」の一言くらいが関の山。
それをこんな暖かくて可愛い台詞で迎えられたら、どうだろう。
誰しも参ってしまうのではないか。そして、園芸板の魅力にいの一番に魅入られたのが
ご存じシャア専用板。この板の魅力を引き出し続け、自らの板を犠牲にしてまで献身的に
園芸板に尽くし続けたその姿には、心打たれた人も多いはずだ。
それ以外にも、キャラネタ板や葉鍵板を初めとして、萌えに準じた板の数々が過疎の園芸板
を押し上げた。萌えは萌えの上に人を作らず。萌えの下に人を作らず。
…そこ。キモいって言うな。
更にもう一つ、今回は園芸板住民が今までで最もアクティブだった。
たくさん投票スレに投下されていたカルタだが、あの中には園芸板が作ったものも
含まれている。また、植物や害虫駆除などのお役立ちスレの紹介、そして、園芸板からの
丁寧なお礼の書き込み。
それらをひっくるめて785票を叩き出したが、熱き魂を持つアーケード板には勝てなかった。
965票のアーケード板との差は少ない。本当に激戦であった。
しかし、その命運を分けた差はどこから生まれたのか。

1つ目にアーケード板と園芸板&シャア専用板の浮動票層を持つ板へ訴えかけた熱意の
差をあげたい。
園芸板はきゅるるんFLASHによってモー娘(狼)板を自主的に動かす事に成功した
のだが、他板の挨拶はしていたものの、特に票田の新規開拓は目指していなかった
(キャラネタ板のR・スズキ ◆ROBOVDZcR氏が外交で健闘していたのは記憶している)
ようだ。
それに対しアーケード板はこの試合中に依存症連合に加入。ここも大票田を持っている
同盟であり、依存症連合の一斉投票の際は自由投票であったものの、この得票は間違い
なく試合に影響したであろう。
2つ目は、折角園芸板&シャア専用板でたくさん用意したカルタが、参加者が少なすぎて
&参加の仕方が判らなくて投票スレの賑やかしになっただけだったのもちょっと勿体ない。
参加者へのアピールが徹底していれば、もっと複数人で盛り上がる事が出来た可能性は高い。

上記の2点は過去の反省から来るシャア専用板の、園芸板へ迷惑を掛けたくないという
思いから来ている。この足枷は浮動票獲得へのハンデとなった事は否めない。
ただ、園芸たん萌え板として最後までその姿勢を貫いた事は十分賞賛できるだろう
(ただ、この勝敗の結果を知ってからの、他板からの園芸板&シャア専用板への激励文は
 見ていて大変辛かった)。

そして、萌え板の象徴をその熱意で持って勝利に導いた、アーケード板。
その純粋な熱意たるや、他板の比較をしても肩を並べる所は少ないだろう。
AA使用率が高く、3つの投票スレを使用した今試合、1000を越えたものが無かった
試合だったが、アーケード板の裏方の功労者にモナー板の影有り
(と言いつつ、こっそり園芸にもAAのサポートしていたりして)。
モナー板との「決勝で会おう」の約束は実現するのだろうか。
ここまで手を携えてきたゲーム鯖連合が次々と敗北していく中で
(残るはこの板と家庭用ゲーム板)、何処まで勝ち上がっていくか、大変興味がある。
しかしそれにはまず、ライトノベル板を下してきた台湾板と準々決勝で戦わなければならない。
モー娘板(狼、羊、鳩)の援護を受け、更にニュース連合の一角。国際色の強い、
強敵板である。更に板専属のお嬢さんがいたりして。それを萌えと取るならば、
園芸板に近しいものがある。
アーケード板はまたもや正念場を迎える。どちらの板も、早め早めの対策が
一つの鍵となるだろう。

ちなみに、シャア専用板&他板合同の恒例JSA&USAは、この後も続けられる事に
なった。各試合の見所の一つが残った事は個人的に嬉しく思う。

本戦第37組(6/13)
ゲームセンター「779」氏  アーケード板勝利
アーケード板ショートストーリー「+終わりなき疾走+」エピローグ

戦いは、熾烈を極めた。
何度も倒れそうになった。
でも、そのたび、俺は思い出した。
助けてくれた、数少ない仲間たちのことを。あの日の、ひたむきな馬鹿さを。

そして、あいつとの約束のことを----。

待ってろよ、モナー板。次は俺たちが助ける番だ!


     −−−そして、アーケード板は、いつまでも走り続ける−−−

本戦第37組(6/13)
園芸板 退場
アケ板さん、おめでとうございます。
私達に悔いはありません。
3戦目をがんばってください。
                 。:゜◎:★。∂:o゜ 
      _        /。○。∂?:★O◇。
     '´  ヽ     / ◎:.♭☆?★◇★:◎: 
    ! i iハル)))〉 /  ★。?:。: e ?:?☆ 
    i!iリ^ヮ゚ノii▼     。○..io.。◇.: ★゜
    llij]つつ▲―――――? :∂io★ ゜
    |リ!く_〉リ
      し'ノ

シャアさんをはじめ応援してくださった皆様
本当にありがとうございました。


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